こんにちは、Kibidangoスタッフの石村と申します。Kibidangoには2024年11月に入社し、2025年5月よりCFO職を拝命しました。
私は約10年間、上場企業で経理の下積みを行い、その後ベンチャー企業でIPOなどの経験を積みました。財務経理で得た知識とノウハウを中小企業に広めたいという思いから5年前に独立し、これまで約30社の経理に関わってきました。
ただ、数多くの企業を支援する中で、「やっぱり1社に腰を据えてコミットしたい」という気持ちがどんどん強くなっていきました。そんな時に出会ったのがKibidangoでした。
これまで製造業、小売業、IT、広告代理店などさまざまな業種を経験してきましたが、「クラウドファンディング」という領域は初めて。実際に中に入ってみると、同じ「バックオフィス業務」でもまた違う世界が広がっていました。ここでは、その楽しさと難しさを少し紹介したいと思います。
クラウドファンディングは「業績が読めない」
これまでどんな会社でも、事業計画や業績予測を作ってきましたが、クラウドファンディングほど将来を読みづらい業種はありません。
売上は基本的に「顧客数 × 単価(×リピート率)」というシンプルな式で表せます。しかし、このどの要素も安定しません。
たとえば、モノを売るEC事業であれば商品単価や販売数量の見通しが立ちやすく、サブスク型のビジネスなら顧客数が比較的安定するため、新規会員やチャーン率を見れば読みやすいです。
ところがクラウドファンディングの場合、
顧客数=どれくらいのプロジェクトが立ち上がるかが読めない
単価=どれくらいの支援金額を集めるプロジェクトが来るかも不透明
リピート率=成功したオーナーが再挑戦する確率もケースバイケース、商品の再現性は無いのでKibidangoユーザーのリピート購入率も読みにくい
つまり「全部読めない」んです(笑)。
しかも季節要因やトレンドの影響も大きく、SNSやインフルエンサーの動きひとつで数字が激変する。まるで波のように上下するのがこの業界の面白さでもあり、難しさでもあります。
上場しているMakuakeさんなどは業績予想を出されていますが、「どうやって組み立てているのか…?」と純粋に興味があります。それほどクラウドファンディングの数字は生き物のように動くのです。
クラウドファンディング業界全体は縮小している。だからこそ“プラスアルファ”が必要
ここ数年、クラウドファンディング業界は全体的に縮小傾向にあります。かつては「誰でも挑戦できる夢の場」として注目を集めていましたが、今は円安、消費者の支援疲れ、物流コストの上昇など、さまざまな課題に直面しています。
だからこそ、ただ資金を集めるだけではなく、プラスアルファの価値を提供することが不可欠です。
Kibidangoでは、支援後のEC展開支援、海外マーケットへの挑戦、D2C支援、リアル店舗への卸など、プロジェクトの“その先”をサポートする体制を強化しています。
財務や会計は「過去を記録する仕事」と思われがちですが、私はむしろ「未来をデザインする仕事」だと考えています。業界が縮小している今だからこそ新しい挑戦の仕組みをつくる。そこにCFOとしてのやりがいを感じています。
バックオフィスは「縁の下の力持ち」ではなく「冒険家のパートナー」へ
クラウドファンディングという事業の性質上、営業やプロジェクトマネジメントが主役に見えますが、実際にはバックオフィスの支えがなければ1件のプロジェクトも成立しません。我々は毎日、様々な社員とコミュニケーションを取りながら、事業を前へ進めています。
また、クラウドファンディングは他社とアライアンスを組む方法がほぼ無限にある業種です。だからこそ、会社の現況や方向性を正しく読み取りながら、どんな企業と組むのがベストかを考え、実際に提案していくことも管理部の重要なミッションだと感じています。
管理部は現在、業務委託を含めて3.5名という小さなチームですが、広報、社内システム、経理、法務、総務といった幅広い領域を横断し、全員で「会社全体を支えるチーム」として動いています。
「冒険家のパートナー」として、現場を支え、挑戦する人を支える——これが私たちバックオフィスの誇りです。
なぜKibidangoを選んだのか
そんな大変なクラウドファンディング業界ですが、私は本当にこの会社に関われて良かったと思っています。
なぜKibidangoを選んだのか?
その理由は、「クラウドファンディングはプラットフォームの規模や知名度に関係なく、モンスター級のインパクトを生み出せる」と感じたからです。
実際、Kibidangoで開催された以下のプロジェクトは、他社でもなかなか見られない高額達成案件です。
👉 プロジェクト例①
👉 プロジェクト例②
世間にまだ知られていないアイデアが、Kibidangoを通して爆発的な注目を集め、人々の心を動かす。そんな瞬間を生み出せる会社は、そう多くありません。
これからKibidangoとして目指すのは、一つひとつのプロジェクトを大きく育てることと、継続的に新しい挑戦が生まれる体制をつくること。
私はその挑戦の裏側を支え、数字の面から未来を形づくる“冒険の仲間”でありたいと思っています。

