最近はYシャツ姿で背負うビジネスマンも街でよく見かけるようになり、バックパックはすっかり通勤用カバンとしても市民権を得た感があります。

自分自身も長年バックパックを仕事で使っており(現在はミレーのクーラ30を使用中)、暇を見つけては優れた一品を探す日々。先日はAmazon Wardrobeでバックパックを6点取り寄せ試着するという暴挙(?)に出る始末。

そして今回、現在プロジェクト開催中のRE/G Comportpack(アールイージー コンフォートパック)のサンプルが開発元より届きましたので、その使い心地をレビューしたいと思います。

バックパック選びで重要視する6つのポイント

個人的にバックパックで重要視しているのは下記6つの項目。各項目ごとにRE/Gの機能性をチェックします。

・ジッパーの滑り具合
・ショルダーストラップの厚み
・小物・ペットボトル収納ポケットの有無
・背面部分の通気性
・ハンドルの強度
・耐久性と重量

1)ジッパーの滑り具合

スムーズに開閉できないジッパー(ファスナー)ほどストレスなものはありません。

RE/Gの外側には合計6箇所ジッパーがありますが、全てYKK止水ジッパーになっており水の侵入を防いでくれます。

止水ジッパーゆえ普通のジッパーより多少硬さはありますが全く問題ないレベル。市販のバックパックに例えると、ノースフェイスのシャトルデイパックやグレゴリーのコンパス30あたりと同等の滑りかなと思います。

またRE/Gは形状が崩れないよう構造がかなりしっかりしているので、それもスムーズな開閉に一役買っています。

ちなみにメインコンパートメント用のジッパーには南京錠がかけられる鍵穴もあり。

2)ショルダーストラップの厚み

ショルダーストラップを収納できるタイプに多いですが、ショルダーストラップ自体がペラペラなカバンも見かけます。ノートPCを持ち運ぶことの多い現代のビジネスマンにとって、肩への負担軽減は最重要事項と言っても過言ではありません!
この点においてRE/Gはかなり優秀です。
厚みはご覧の通り、柔らかさも適度で実際背負った感じはかなり楽。また幅があまり広いと鎖骨部分が痛かったりするのですが、RE/Gは約6cmと程よい幅でその点もクリアしています。似た感じとしては、アークテリクスのマンティス26が近いと思いました。

3)小物・ペットボトル収納ポケットの有無

鍵、ペン、イヤホン、モバイルバッテリーなど、日常的に持ち運びさっと取り出せる小物スペースや、濡れたペットボトルや折り畳み傘を収納するサイドポケットの存在も重要です。

RE/Gは小物収納において最強クラス、使い勝手もかなり良いと感じます。

まずトップに小さなポケット。出し入れは楽ですがスペースは小さく、iPhone XSがぴったり入るサイズ。内側は結構ふかふかなので、デバイス系をしまうのに良さそう。

両側面はガバッと開くタイプになっており、ホグロフスのコーカーを彷彿とさせるデザインです。

メインコンパートメントへアクセスできるのに加え、裏側にも収納スペースが。ここも小分けされており、鍵やペンを取り付けるホルダーもありかなり便利。背負ったまま小物を取り出せるのはやはりありがたいですね。

側面外側の両サイドポケットはパッと見スリムですが伸縮性があるので、ペットボトルや折り畳み傘を問題なく収納。ここに奥行きがないと落ちないか不安になりますが、RE/Gは奥行きが17cm程あるので安心です。

さらに個人的に嬉しいのはこの背面ポケット。財布は適度に出し入れしやすく、かつ盗まれにくい場所が最適なので、背面ポケットありのバックパックは個人的にポイントが高いです。

しかもRE/GのそれはRFIDブロックもする驚異の手厚さ。セキュリティ面も盤石・・!

メインコンパートメント内側にも小分けされたポケットがこれでもかと設置されています。最初のうちはどこに入れたっけ・・となりそうですが、そこは慣れれば解決されるでしょう!
左上ポケット開けるとこの通り。ここも何気に伸縮性ある生地なので色々入りそう。

4)背面部分の通気性

これを一切考慮されていないバックパックを過去に使ったこともありましたが、とにかく夏場背中にぴったり張り付く感じが苦手でした。
RE/Gの背面は最近多く見かけるメッシュ素材仕様。また後述する可動式の背面パットが接地面になるのですが、背中2箇所・腰2箇所という具合なのできちんと通気性が確保されており全く問題なし、快適です。

5)ハンドルの強度

これはそんなに重要と思われないかもですが、現在使用中のクーラ30はハンドル部が細くとにかく心許ない。

バックパックを瞬間的に持ち上げるのにハンドルは重要で、ノートPC等重い荷物を運ぶことが多いビジネスマンにとってはこの強度も軽視できません。

RE/Gのハンドルは頑丈とまでいかないですが、問題ないレベルの強度と言えます。

また面白いのが両サイドにもハンドルがさりげなくある点で、電車や飛行機で荷物棚からバッグを降ろす際このハンドルがあると結構助かります。片側にあるタイプは見ますが、両側にハンドルがあるのは珍しいような・・。

両側のハンドルはサイドポケットの後ろにさりげなく付いてます。

6)耐久性と重量

ほぼ毎日使うものなので耐久性は重要なポイント。RE/Gは素材にコーデュラを採用、ナイロンの7倍の強度を持つと言われる素材で耐水性にも優れている点も見逃せません。
一方RE/Gの重さは総重量1300g。
バックパックは軽いもので800g、重いもので1600gくらいなのでギリギリ許容範囲かなと思いますが、一般的には重い方の部類に入ると思います。ただし、その重さを感じさせない特殊なギミックが、最後にお伝えしたい可動式の背面パットなのです。

上下6段階に調整可能、ふかふかで優しい背面パット

RE/Gの最大の特徴でもあるこの機能は開発5年、1000人以上のユーザーテストを経て完成したそう。背中部分が3段階、腰部分も3段階とかなり自由に位置調整ができます。

実際に背負ってみると、背中と腰を背面パットが支えてくれるのを予想以上に感じ取れます。特に腰部分のクッション性が高く触ってみるとふかふかなので、それが何とも優しい感じで、背負い心地が凄く良い・・・。

実際荷物を入れて歩いてみましたが重さを感じません。また今まで使っていたバックパックと比較すると、より背中と腰でバランスよく負荷を分散しているような気がするので、謳い文句通りの機能だなという印象です。これはぜひ、色んな人に試してみて欲しい!

ちなみに上記以外にも、ノートPCスリーブはフォルス・ボトム仕様(スリーブに入れる際うっかり勢いよく落としても上げ底があるのでPCを傷付けない)だったり、置いた際に自立するのもポイントが高いですね。

機能性についてはまさに至れり尽くせり。目立つ弱点ナシ、そして秀逸な可動式背面パット搭載。デザインもごちゃごちゃしていなくスッキリしているので、RE/Gは、全てのビジネスマンにお勧めできるバックパックと言えます!

きびだんご 岩崎