■ クラウドファンディングで650万円余の金額を集めた集団の次の一手とは?
みなさんは覚えていますか?2013年4月、きびだんごで開催された伝説のプロジェクトを。
「ユリシーズが仕掛ける、高機能でカジュアルなメッセンジャー型カメラバッグ」
http://kibidango.com/2
これは、カメラアイテム開発集団「ユリシーズ」が、「高機能でありながら、カジュアルなデザインで日常生活に溶け込む、カメラバッグに見えないカメラバッグが作れないだろうか?」と考え、構想9年、着手から1年半という長い歳月をかけ、生産したバッグです。
このプロジェクトは220名という大勢の方から支持を得て、結果的に¥6,553,000の資金を集めました。
この記録的な快挙を成し遂げ、かつユーザーに「こういうカメラバッグが欲しかった!」と心から喜んでもらうことができたカメラアイテム開発集団「ユリシーズ」が、今度は同じようなコンセプトで「カメラ用のトートバッグ」を作りたい!」と着想し、意見を募るために座談会を開催することにしました。
■「究極のカメラ用トートバッグ」を作りたい!
12月5日(金)、神保町のコワーキングスペースにて、「メッセンジャー型カメラバッグ・チクリッシモ」のユーザーさん、12名にお集りいただき、座談会が始まりました。
それぞれみなさん、「愛機」を持参してのご参加です。そこには、見た事もないカメラや大きなレンズがズラリ!
そしてまずはじめに始まった「自己紹介」。質問内容は、「お住まいの地域」と「最も愛しているカメラや好きな被写体」でした。
カメラ自慢するみなさんの表情は、生き生きしていて、こちら側まで幸せな気分に!そしてお住まいの地域ついては、何故か「千葉から来た率」があまりにも多く、その偶然さに、みな顔を見合わせ驚きつつも、自然と笑いが起きました(笑)
■ 集まる忌憚ない意見!そして珍回答!!
そんな和やかな雰囲気で始まった座談会ですが、「最高のカメラ用トートバッグ」を作るために、さまざまな角度からユニークな質問が参加者のみなさんに投げかけられました。
【質問その1】「あなたの中にある、トートバッグのイメージは?
・モノがゴチャゴチャ入る
・雨の時に使いたくない
・肩がこる
・安っぽい
・深いので荷物が取り出しにくい
→けっこうマイナスイメージが強いけれども、回答自体は真面目でユニーク!
さて、ここをどう改善していくか…!
【質問その2】「トートバッグに、いつも入れている日用品以外のカメラも入れて、家の外に出ました。どんなメリット、デメリットがあるでしょうか」
・パックリ開いていてカメラが盗まれそう
・中が見えやすいのでレンズの交換がしやすい
・「あ、あの人カメラおたくだわ」と思われない
・飲み物がこぼれたらどうしようと不安になる
→カメラをトートバッグに入れたときを想像すると、
カメラ中心に、いろいろなシーンが思い浮かぶようです。
これも、カメラ愛好家ならではの、貴重な意見です!!
【質問その3】「どんなシーンで使えるトートバッグが欲しいですか?」
・ 沼撮影
これは、あまりに印象的だったので、他の回答が目に入ってきませんでした。
回答者の方によると、地元にある特定の沼を撮影するときに使いたいのだそうです(笑)
【質問その4】「あなたの理想のトートバッグは?」
・ハードな帆布はすれた時服が削れるからダメ
・ペットボトルが入る(満場一致)
・国産がいい
・なで肩でも大丈夫
なで肩とトートバッグの因縁は深いことに気づきました…。
【質問その5】「あなたのバッグの中身、見せてください」
バッグの中には普通何を入れているのか!?あらためて確認するためにバッグの中身をオープン!すると出てくるわ出てくるわ、荷物の山。それより気になるのは、やっぱりでっかいカメラの数々!
バッグの中身見せて!というお題に、みんな戸惑いつつも思わず笑顔になりました!
でもさっと見たところ、さまざまなガジェット系を持っている方が多かったですね〜。
【質問その6】
さて、最後のミッションは、
「バッグの中身を入れたら、バッグはどれぐらいの重量か」というものでした。
まずは一旦自分のバッグの重さを予想してから、
実際にはかりでバッグを計量してみます。もちろん、これはカメラINの状態です。
この方のバッグの重さは、約5キロ!
持って歩くには少し重いですよね〜。 でも、現実がわかります!
【質問その6】「そんなバッグに、自分だったらいくらの値段をつけますか?」
いろいろ質問した中で、どんどん理想のバッグに近づいてきた会の終盤。
そこで投げかけられたこの質問!
これにはお安めのものから納得価格のものまでさまざまな値段がつけられました。
その中で特に目をひいたのが、コレ!!
理想のバッグに、
¥85,000!!!!!!!!!!!!!
さすがいいものには糸目をつけない、カメラ愛好家ならではの値付けっぷり!!
感服いたしました m(_ _)m
■ クラウドファンディングは一時的なものじゃない。ファンは育ち、大きな力となるのだ!
このような形で、さまざまな角度からお題を出し、参加者みんなで「究極のカメラ用トートバッグ」を作るために意見を出し合い検討を重ねてみたこの一日。
つくづく実感するのは、みなさん元々きびだんごで開催された「チクリッシモ」というメッセンジャー型カメラバッグ・製作プロジェクトの支援者だったということ。
今回そのプロジェクト(2,013年4月開催→商品お届けは同年12月前後)から1年余の時を経て、完全にチクリッシモを使いこなし、そのファンとなり、そして新製品製作のために主催者の元に無償で集まったのです。
いわば、この期間を経て、主催者や支援者問わず、みな「仲間」になった訳ですよね。
この一連の動きを見て、クラウドファンディングというのは決して一時的な打ち上げ花火ではなく、プロジェクトに関わった支援者たちとともに成長しながら、また新たな試みを「仲間」たちで立ち上げることができる、面白い仕組みだと感じることができました。
また今後もきびだんごのプロジェクトで、プロジェクトオーナーに複数回プロジェクトを立ち上げていただいたり、以前の支援者を巻き込みながら、新しい企画をたくさん生み出していただきたいと願っている次第です!
伝説のメッセンジャーカメラバッグ、チクリッシモを背負った今回の参加者のみなさんたち。
さすがにズラリと並ぶと、圧巻です!!
新しいカメラ用トートバッグは、「ユリシーズ」で企画が固まり次第、きびだんごでプロジェクトとして立ち上がる予定です。乞うご期待!!
それではまた、お会いしましょう。
(すどう)
【ご参考】
・ULYSSES
http://ulysses.jp