もう一度、芝の上へ ― フィールドホッケー復帰のすすめ

(フィールドホッケーはマイナースポーツなので呼びかけできる人はかなり限られますが笑)

高校や大学でフィールドホッケーに打ち込んでいた皆さんへ。
子育てや仕事に追われるうちに、いつの間にかスティックを置いてしまった――そんな方も多いでしょう。
でも、もし「もう一度ホッケーがしたい」と少しでも感じたなら、その気持ちは本物です。ホッケーはおじさんになっても続けられる、最高のチームスポーツです。

私は大学からフィールドホッケーを始め、大学卒業後もクラブチームに加入してかれこれ20年程度続けています。
今年も富山県で行われたマスターズ選手権に仲間と参加し、無事1勝をあげることができました。
フィールドに立つと、年齢を忘れて没頭できる瞬間がある――これがホッケーの魅力だと改めて感じます。

ホッケーを再開することの魅力

ストレス発散と運動不足の解消

家庭や仕事を優先してきた数十年。体を動かす機会が減り、ストレスや疲れを感じていませんか?
ホッケーは全身を使うスポーツで、有酸素運動と瞬発力のバランスが絶妙です。スティックを握って芝を走ると、学生時代の感覚が一気に蘇ります。
試合後の汗と達成感、そして仲間とのビール――これ以上のストレス解消法はありません。

再び味わう“チームで戦う喜び”

ホッケーは、個人技だけでは勝てないチームスポーツ。パスのつながり、声の掛け合い、ポジションの連動――チーム全員で戦う一体感がたまりません。
社会人になると「個の力」で評価される場面が多くなりますが、ホッケーを通して「チームで成果を出す楽しさ」を再び感じることができます。

大人になってもプレーできる環境

社会人リーグから“おじさんリーグ”まで

実は、日本では大人のホッケー環境がどんどん整っています。
関東だけでも5部まである社会人リーグに加えて、40歳以上限定の6人制ホッケー大会なども開催されており、年齢や体力に合わせて無理なくプレーできます。
さらに、全国各地で開催されるマスターズ選手権では、なんと70代の選手も現役でプレー!長年の経験を武器に、若い世代に引けを取らないプレーを見せています。
「年齢を重ねても戦える場所がある」――これこそが、ホッケーを続ける最大の魅力です。

ブランクがあっても大丈夫

ホッケーは一度体に染みつくと、感覚を取り戻すのが早いスポーツです。
最初は足が重くても、数回プレーすれば自然と体が動き出します。学生時代に培った基礎や戦術眼は、今でもあなたの中にしっかり残っています。

フィールドホッケーならではの奥深さ

片面スティックが生む“右と左”の戦略

スティックは片面しか使えないため、右サイドが有利で左サイドが不利という独特の構造があります。
右オフェンス・左オフェンス、右ディフェンス・左ディフェンス――それぞれのポジションで考え方が違うのがホッケーの奥深さです。
右で切り込む快感、左で守り切る緊張感。長年の経験が、より戦術的なプレーを生み出します。

どんな個性にもポジションがある

スピードが武器の人、判断力に長けた人、声でチームをまとめる人――それぞれに活かせるポジションがあります。
若い頃よりも落ち着いてプレーできる今だからこそ、自分の持ち味を存分に発揮できる場面も多いはずです。

再びつながる“ホッケー仲間”の輪

同じ競技をしてきた者同士の絆

ホッケー経験者同士は、驚くほどすぐに打ち解けます。
街でホッケーのバッグを見かけただけで、思わず「おっ、ホッケーやってるんですか?」と声をかけたくなる。マイナースポーツならではの強い仲間意識が、ホッケーにはあります。

多様な人との再会・出会い

私のチームには、大手保険会社の社員、金融マン、トラック運転手、フリーランス、そしてパキスタン出身の選手まで、実に多様な人が集まっています。
試合の後は年齢や職業を超えて飲み会で盛り上がり、仕事とは違う人間関係が広がります。
社会人になってからできる“本気の仲間”――それもホッケーの醍醐味です。

ホッケーは“生涯スポーツ”

40代でも、70代でもプレーできる

かつて学生時代にホッケーをしていた世代が、今、再びフィールドに戻ってきています。
40代のプレイヤーが集う6人制大会、そして70代も出場するマスターズ選手権――どちらも年齢に関係なく、真剣勝負が楽しめる舞台です。
「もう走れない」と思っていた人も、久しぶりにフィールドに立てば自然と笑顔になります。体が覚えている感覚が、再び蘇るのです。

ホッケーがくれる新しい充実感

仕事も家庭も大切。でも、自分のための時間もまた大事です。
ホッケーは、昔の仲間と再会したり、新しい仲間と出会えたりする、最高のきっかけ。
「もう一度プレーする喜び」を味わうことが、これからの人生をもっと豊かにしてくれます。

まとめ:もう一度、芝の上で青春を取り戻そう

フィールドホッケーは、ただのスポーツではありません。
仲間と戦う一体感、勝利の喜び、そして心地よい疲労感――どれも若い頃の熱量を呼び覚ましてくれます。
もし、あの頃のホッケー魂がまだ心の奥にあるなら、ぜひもう一度スティックを握ってください。
フィールドの上で、あの頃の自分と再会できるはずです。