きびだんごの藤原です。第2回目の「ミラノサローネ」現地レポートをお伝えします!

第1回レポートはこちら
「家具にも「IOT」の時代到来!あなたの思い通りの形に変化するソファが登場。」


まずはこちらの紳士のご紹介!日本のメンズ誌でもおなじみのラポ・エルカン氏。
ちょい悪男というイメージがありますが、実はフィアット創業者一族アネッリ家の一員。彼の兄弟のジョン・エルカン氏は、現在フィアット社の会長です。

このラポさんは、自身のワードローブを変えるが如く車さえも着せ替えてしまう伊達っぷりで、この技術を提供している「Garage Italia Customs」は、彼のお蔭で一躍有名になりました。


▶︎「Garage Italia Customs」のYouTubeチャンネルはこちら

この動画のラストにラポさんも登場します。典型的なミラネーゼ風の青年とダンディな紳士のコミカルな動画は、女性も男性も見入ってしまうおしゃれ度の高い仕上がりです。ミラノの金融街周辺には、こういう伊達男は山ほどおります!

どのカテゴリにも共通するキーワードは、「ビスポーク」!

さて、これの何がサローネと関係するのかという所ですが、今回も様々なメーカーが『ビスポーク』というキーワードを打ち出していました。この言葉の本来の意味は、顧客がテーラーに「話しを聞かれながら = be spoke」服を仕立てていくことに由来しており、”注文の”という意味です。

そのビスポークの波が、家具、キッチン、車までも自由に着せ替えしたり、自分だけの色や好みにカスタム(注文)出来るという付加価値として再浮上してきました。

それって”オーダーメイド”や”カスタマイズ”という言葉で済むのでは?と突っ込みたい方もいらっしゃると思いますが、その気持をぐっと抑えて、今年のサローネで『ビスポーク』を謳っていたメーカーを少しご案内します。

ペプシこちらは「ペプシ x Garage Italia Customs」の展示。ルパンの愛車として有名なチンクエチェントをペプシ色にスタイリング!
ラポさんと、伊大手家具メーカー「Kartell」と「Garage Italia Customs」がタイアップしたのが、“Kartell +LAPO. It’s A Wrap!”。まだプロトタイプですが、自分の気分に合わせて既成のチェアを着せ替え出来る=永く愛用出来るという提案です。

少し目がチカチカして来たので、正統派な伊の家具メーカー「Porro」の展示をご覧ください。仕切りの素材やライトに至るまで、細部までとことんカスタマイズが可能なXSシリーズを発表していました。

伊バスメーカーの「Antonio Lupi」は、最近痩せ過ぎが心配なCarlo Colomboのコレクションを発表。こちらの商品名”TEMPURA”は、エッチング加工された強化ガラスを使用。60年振りにこの素材を復活させたそうですが、何故天ぷらなのでしょう?

第2回レポートはここまで!まだまだレポートは続きますので、お楽しみに!