kibidango・海外チームの藤原です!4月12日(火)〜17日(日)までイタリア・ミラノで開催された世界最大級の家具見本市「ミラノサローネ」に行ってきました。現地レポートを、数回に分けてお届けします。
来場者37万人超!今回も大盛況だったミラノサローネ
第55回「ミラノサローネ国際家具見本市」は、大盛況のなか372,151人という来場者数を記録し閉幕。そのうち67%が海外の業界関係者という事で、会場での商談の手応えもあったと満足度も高かった様子。
ミラノサローネは、BtoBの国際家具見本市。厳しい出展審査や入場手続きがあり、入場できるのは業界関係者に制限されますが、最後の2日間のみ一般に公開されます。
今アツイのは「フォーリサローネ」
一方、最近注目を浴びているのが「フォーリサローネ」と呼ばれる、ミラノの街中で各メーカーやブランドがオーガナイズするBtoCイベント。この時期はミラノの街がカオス化!ホテルの高騰、タクシー難民、渋滞がフォーリサローネ名物ともなっています。夕方からどこのメーカーも食前酒等のシャンパンを配り始め、さらに帰宅ラッシュのミラネーゼ達も巻き込むので、会場内や会場付近は大混雑。
フォーリサローネの目的は主にブランドのPRで、各メーカーが知恵を絞って各々のブランディングを仕掛けてきます。狙い過ぎて外すメーカー、逆に海外で認知度が上がり、その成功を日本国内に持ち込み大成功する企業等様々です。個人で活動するデザイナーも、たまたま展示した家具が大手メーカーの目に留まり、そこからシンデレラストーリーが始まるというのもサローネの成功例。あの「nendo」の佐藤オオキ氏のサクセスストーリーも、このミラノから生まれたと言われていますよね。
家具にも「IoT」の流れがきた!
ミラノサローネには、トレンドや企業の次なる戦略へのヒントやキーワードが沢山隠されいます。開催期間中は出来るだけ多くのメーカーを訪問し、トレンドを探るジャーナリスト、デザイナーやリサーチャー、そして大手メーカーのオーナー達が集まります。
今回のサローネで目新しかったのは、きびだんごのプロジェクトでも登場している「IoT」プロダクト。家具にもこの流れが来ていると実感しました。今回は本当に数点でしたが、来年にはIoT関連のプロダクトがどっと増えるのではないでしょうか。
特に私が注目したのが、トリエンナーレに展示されていた「Carlo Ratti Associati (CRA)」がVitraと共同制作したソファ「Lift-Bit」。携帯デバイスで操作して、自由に各ピースの高さが変えられるというもの。
ピースを好きなだけ繋げて、ソファやベッドなど様々なシーンに合わせて自由自在に調整可能。これまでのソファベッドのような面倒な作業も無くなり、ストレスフリーに過ごせそうです!