きびだんごは、西浦特許事務所との提携による「知財特割サポートプラン」(詳細はこちら)開始に伴い、3月8日(火)に「クラウドファンディングのリスク徹底回避セミナー in DMM.make AKIBA」を開催いたしました。セミナーでは、同事務所所属の弁理士・高見良貴先生より「アイデア公開によるリスクと対策」についてご講演いただきました。その内容を、少しだけレポートいたします!

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「アイデア公開」で考えられる3つのリスク。

クラウドファンディングは、アイデアをネットに公開した上で支援者を集める仕組み。資金を事前に集められるという大きなメリットはありますが、一緒に考えておかなくてはいけないのが「アイデア公開のリスク」です。

【アイデアを公開することで想定されるリスク】
①他者に真似されるリスク
②他者に勝手に権利をとられてしまうリスク
③他者の権利を侵害してしまうリスク

アイデア盗用の被害を受けるリスクだけでなく、すでに第三者が同様のアイデアを出願していた場合は、知らぬ間にあなたが加害者になってしまうなんてことも。しかし、これらの心配は、知的財産権の対策によってリスクヘッジが可能です!

そもそも「知的財産権」にはどんなものがあるの?

今回の「知財特割サポートプラン」の対象となる『特許(実用新案)』『意匠』『商標』は、それぞれ「特許庁」に出願・登録を行うものです。自分が作ったものについて出願し、登録された時点で権利が発生します。一方『著作権』は、作った時点で権利が発生するので、先に挙げた3つとは少し発想が違います。

・「特許」は、アイデアを守るための権利。
・「意匠」は、見た目やデザインに関する権利。
・「商標」は、ブランドに関する権利。

特許をとることが難しい場合であっても、模倣品対策としては、意匠だけでも権利行使がしっかり行える可能性もあります。また、商標は無期限のため、更新していけば半永久的に権利を持つ事ができます。どの権利を登録しておけばよいか、皆さんに合った対策を弁理士に相談することが重要です。

「新規性」と「早いもの勝ち」の原則

では、なぜクラウドファンディングでアイデアを公開することがリスクになるのか?その理由は、以下の知的財産の原則にあります。

①今まで世の中にないものであることが要件になっている(新規性)
②先に出願した人の権利が優先される(先願主義)

※①は特許と意匠、②は特許と意匠、商標に共通した原則。

ネットでアイデアを公開した時点で「新規性が無い」と判断されてしまいます。また、第三者にアイデアを盗用され、先に出願されてしまった場合も、こちら側は手出しができなくなってしまう可能性があります。

知的財産権は「保険」だと考えよう

「知的財産権」の各種申請には、少なからず費用がかかります。「割に合わない」と言って後回しにしたり、対策をしない方もいますが、あくまで「保険」だと捉えていただくと良いと思います。

例えば、もしあなた自身が権利侵害していた場合、もしくは異議を申し立てしなくてはならなくなった場合、申請費用と比べ物にならない金額がかかる可能性があります。

「気づいたときには時すでに遅し」そうならないためにも、アイデアの公開は慎重に行い、事前の対策をしておくことをオススメいたします。

「知財特割サポートプラン」活用のススメ

きびだんごと西浦特許事務所が提供する「知財特割サポートプラン」は、きびだんごでクラウドファンディングのプロジェクトを行う方向けのサービスです。

知的財産の登録に必要な調査費用を安く押さえ、さらに出願費用については、最初に半額をお支払いいただき、残額は「プロジェクトが成功した場合のみ」支払っていただくというプランです。

※プロジェクト不成立の場合も、残額をお支払いいただくことで手続きを進めることが可能です。
※詳しくは、こちらをご覧ください。

早速相談したい!という方は、きびだんごの質問フォーム、またはエントリーフォームよりお問い合わせください。