きびだんご一番のガジェット好き、まつざきです。
二週間程前に、アメリカで「シリコンバレーの技術とナパバレーの技を掛け合わせた、3日間で水からワインができる装置」が近々米国クラウドファンディングサイトKickstarterでプロジェクト支援を募集開始予定、とのニュースが流れました。
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(画像:The Miracle Machine)
米ABC放送やTIME社など世界中のメディアが注目し、600ものメディアがこれを取り上げ、20万人もの人がビデオを見て、7,000人以上の人達がメルマガに登録したとのこと。日本でもEngadgetなどで紹介されています。
これがその紹介ビデオ。カッコいいです。
ところが、実際にはこれ、PR会社が仕掛けた巧妙かつ大掛かりな「ウソ」だったのです。
発展途上国の水質改善をミッションとするNPO「Wine to Water」の認知度を高めるために、敢えて逆の「Water to Wine」、水からワインを作る架空の機械をデザインし、本当のクラウドファンディングのプロジェクトのように見せたというのがその真相でした。
十分に注目を浴びてから、「実はウソでした〜!」とやったわけです。さらに「水からワインを作るというこのアイディアは絵空事でしたが、ワインどころか、水も満足に飲むことができずに苦しんでいるという話はまぎれもない事実です」というメッセージがメルマガやサイトを通じて届けられました。
結果、ユーザーは完全に二極化しました。
「面白い!新しいマーケティングの形だ!」
「善意の人達をもてあそぶ、ペテン師だ!」
彼等のやったことが正しかったのかどうかは一人一人が判断することですが、クラウドファンディング型ECサービスを提供するきびだんごとしては、この企画自体が「まだ世の中にないことを実現するために、前もってに広く一般の人達からお金を募る」サービスであるクラウドファンディングの抱える本質的な課題を浮かびあがらせ、理解してもらう上でも大事だったと考えます。
▼どうやって、本物と偽物を見分けるのか?
きびだんごは、プロジェクトの公開にあたって、もしそれが新しい商品開発に関するものであれば可能な限り事前に実際の試作品を確認し、プロジェクトオーナーがその商品やサービスを提供するために十分なスキルや実績を持っているのかなどをチェックした上で公開しています。また、もしまだ不完全な部分があるのであれば、それはどの部分なのかをプロジェクトを実行されるプロジェクトオーナーの方々にきちんと皆さんにお伝えをしていただくようにしています。
そうは言いつつも、プロジェクトを支援する際には最終的なリスクはサポートをいただくユーザーの皆さんに委ねられます。
最後にそのプロジェクトを世に送り出すかどうかの決裁権は皆さんの審美眼次第。でも、もしうまくいけば自分が、のどから手がでるほど欲しかった素敵なモノやコトが手に入れられる。それがきびだんご的なクラウドファンディングの魅力です。
きびだんごでは今後とも「こんなの欲しかった!」と言ってもらえるような、ワクワクするプロジェクトをどんどんと紹介していきます!
↓The Miracle Machine Project
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