大企業であっても従来のやり方では事業を維持できなくなっている昨今。マーケティングの一環として自社でクラウドファンディングを立ち上げる大手 メーカーも登場したりして、「クラウドファンディングはメイカーズやクリエイターだけのものではない」という空気が醸成されつつあります。
大企業には大企業の悩みごと・困りごとがあり、それらの中にはクラウドファンディングの活用で解決できるものもあるときびだんごは考えています。
9月28日、富士通株式会社の有志グループ主催によるクラウドファンディングセミナーに、代表の松崎が登壇いたしました。
セミナーでは、「クラウドファンディングって一体何?」というところから、Amazonや楽天などの既存のECビジネスとクラウドファンディングとの違いやきびだんご独自の価値観についてお伝えしました。
そ の後、きびだんごでのクラウドファンディング成功事例として、わらしべ長者のように次々とやりたいことを実現している「ネコリパブリック」、ファンが参加 する新しいものづくりの形を実現したメッセンジャー型カメラバッグ「チクリッシモ」、普通のECでは考えられない ”待つことの価値” を支援者に提供した「フェルミエ」、そして福祉系プロダクトでありながら購入型で成功を収めた「筋電義手 handiii」の4つをご紹介。
事例紹介にあたっては、松崎からはそれぞれのプロジェクトが持つストーリーや、共感を集めるために用意された特典の内容、そしてプロジェクト中や開催後に支援者から届いた感想などの紹介もあり、これらのエピソードを通して参加者の皆さまには「ストーリーに共感してお金を出したファン(支援者)はもはやただの消費者ではない」というクラウドファンディングの大事な特徴が具体的に伝わっていったように感じました。
事例紹介の後、休憩を挟んで実施したQ&Aでは、「支援者にお金を出したいと思ってもらえいやすい特典設計のコツは?」「クラウドファンディングをやらないほうがいい場合はありますか?」「PJOに向いてない人っていますか?」等の質問が寄せられ、それぞれに対し松崎から回答がありました。
Q&Aに続いては、グループのメンバーの方にファシリテーターを務めて頂き、「クラウドファンディングに応募してみよう!」というお題でプロジェクトのアイデア出しをするワークショップが実施されました。
3グループに分かれて実施したワークショップでは、”クラウドファンディング” という新しい概念でのアイデア発想に皆さん苦労されていたようですが、クラウドファンディング的な価値観に基づきつつ富士通株式会社の事業につながる3つのアイデアが生まれました。
ワークショップまで参加された方からは、「ネコビルのプロジェクトで、個人のパワーが集まることであれだけのお金が集まったことに驚いた」「フェルミエの事例で出てきた “待つ価値” というコンセプトが印象的だった」「プロジェクト開催中にしか手に入らないというクラウドファンディング独自の “ナマモノ” 感を富士通の製品と繋げる工夫が必要だと思った」と言った感想が寄せられました。
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今回のセミナーを第1歩として、富士通株式会社や関連会社が現在抱えている課題をクラウドファンディングを活用して解決できたり、社員の皆さんがいまより楽しく働けたりする流れを作れたらいいなと思いました。