クラウドファンディングを成功させる秘訣として「ストーリーが大切」とよく言われます。

でも、よほど文章を書くことに慣れた人間であっても「ストーリーのある文章」を書くことはなかなか難しいように思えます。クラウドファンディングにはじめて挑戦する方などは、「ストーリーがどうのこうの」「ストーリーテリングがどうのこうの」と聞いた瞬間、ちょっと尻込みしてしまうのではないでしょうか?

「ストーリーってどうやれば伝わるんだろう…。」とお悩みのあなた。

まずは、クラウドファンディングで実現したい目標やミッションを数値化してみてはいかがでしょう?

目標やミッションを数字で伝えると、活動や事業の説得力が増します。そして、不思議とそこにストーリーが生まれるのです。

例をあげます。5月のプロジェクトで1,800万円を達成した「ネコリパブリック」は、「2022年2月22日までに行政による猫の殺処分をゼロにします。」というミッションを掲げています。

5階建て保護猫複合施設「ネコビル」を大阪心斎橋に作りたい!

5階建て保護猫複合施設「ネコビル」を大阪心斎橋に作りたい!

動物愛護に限らず社会貢献系のプロジェクトは、ともすれば「何を実現したいか?」が絵に描いた餅のように見えがち。「社会をもっと良くしたい」という思いだけではなく、「いつまでに?」「なにを?」「どうする?」という具体的な情報も伝えられえないと、共感してくれるファンを集めることは難しいことが多いです。

ネコリパブリックが多くのファンから支持され、やりたいことを次々と実現できている背景には、「いつまでにこれをやります!」と、明確なミッションを掲げていることがあると、みずだんごは考えています。

もう1つ例をあげます。初めて挑戦したクラウドファンディング「夢と幸せを語る人を増やす人生の地図『未来スケープ』を作りたい! 」を成功させた岩田真一さんは、人生の地図を提供するWebサイト「未来スケープ」の基盤となる「人生シェアリング事業」に関し、「7年間で1000人のインタビューを集めます。」と宣言なさいました。

夢と幸せを語る人を増やす人生の地図「未来スケープ」を作りたい!

夢と幸せを語る人を増やす人生の地図「未来スケープ」を作りたい!

以下、プロジェクトオーナーの岩田さんご自身から、「7年で1000人」を設定した意味についてコメント頂けました!

きびだんごさんから『7年で1000人インタビューって宣言しましょう』と言われた時は正直驚きました。でもよく考えてみると未来スケープは永続的な活動だし頭の中には1000人2000人という思いがありました。プロジェクトのメッセージがいかに効果的に人々に届くか、ということだけではなく、プロジェクト主催者が本当に訴えたいことを引き出してくれて、躊躇している時に背中を押してくれるところがこの数字を宣言して一番良かったことです。


事業の目標やミッションにを「数字」を交えて宣言すると、抽象的な目標を掲げている時と比べて、格段に説得力が増します。数字を出してしまうことで逃げも隠れもできなくなるので、プロジェクトオーナーには大きなプレッシャーがかかりますよね。でも、そのプレッシャーの分、オーナーの本気度が周囲に伝わるのではないでしょうか?

さらには、少し不思議なことですが、なにも起承転結のある物語を語らなくても、「2022年2月22日までに殺処分ゼロ」や「7年間で1000人にインタビュー」と数字入りでミッションや目標を掲げるだけで、数字の向こうにあるストーリーが見えてくるように思えるのです。

【3分クラウドファンディング道場の今日の教え】

・目標やミッションを数字で示すとストーリーが見えてくる!