まつざきです。こんにちは!
ゴールデンウィークを利用して、ニューヨークに本社のある、クラウドファンディングで世界をリードする、米国Kickstarter本社にて行われたイベントに参加してきました。
その名も「Block Party(ご近所さんパーティ)」。
先月28日にサービス開始から5周年を迎えた同社ですが、先日本社をマンハッタンの隣にあるブルックリンに移転したこともあり、新本社のお披露目と地元ブルックリン在住のプロジェクトオーナーの人達を迎えて盛大な「ファン感謝デー」を開いたのです。
そもそもご近所さんが集まるローカルなパーティに、何でわざわざ日本から行ったのか?と思われる方も多いのではないでしょうか。
たまたまゴールデンウィークだったから、というのももちろんあるのですが、何よりも自分自身でクラウドファンディングが日常の一部となっている現場に行って、自分自身の肌で体験してくるのが何よりも一番だと思ったというのが理由です。
- ①何よりも自分自身がKickstarterが好きだから、一ファンとして、一ユーザーとして、イベントを体験したかった。
- ②また実際にプロジェクトオーナー達と話をして、プロジェクトを開催した体験がどんなものだったのかを聞きたかった。
- ③そして、マンハッタンにあった前の本社には行った事があったのですが、新しいKickstarterの本社を見たかった。
こんな感じでしょうか。結果としては、これだけではなく素敵な出会いなどが沢山詰まった、とても実り多い旅となりました。
今日はまず、イベントの全体像をご説明しましょう。
イベントは、Kickstarter本社と、その前の道路を閉鎖して行われました。道路には数々のプロジェクトオーナーのブースが設けられ、そしてブラスバンド演奏などのパフォーマンスや、ラジオ局の放送などが行われてとてもにぎやかでした。新しいプロダクトをクラウドファンディングで世に出すことが出来た人達だけでなく、ビジネスそのものを世に出すことができた人達、そこで行われていたパフォーマンスはもちろんのこと、提供されていた食べ物ブースまでが全てKickstarterで成功したプロジェクトだったのには驚きました。
開催前
開催後はヒト・ヒト・ヒト。
本社の壁に掲げられた巨大なアート「Future Phenomena」。実際は以前別の場所に設置されたものを今回特別に再公開。地元ブルックリンの人達からいらなくなった布地などを集め、沢山の人達がそれをミシンで縫いながら作り上げた、まさにコミュニティ感満載の作品。
また、本社屋の中でも、様々なワークショップや演奏・上映会、ゲーム大会などのイベントが行われると共に、初のお目見えとなったアートギャラリーも公開されていました。
それでは、何回かに分けて面白かったプロジェクトをご紹介していきたいと思います。まずは前の道路に沢山出ていたテントから幾つかご紹介します!
① Fire & Bone
参加する前から気になっていたプロジェクト。動物の頭部の骨を3Dスキャンし、それを精巧な鋳型のミニチュアジュエリーにしたもの。
机の上に飾れるコレクションとして、また付属のネックレスを付ければペンダントにもなります。何と、15万ドル(1,500万円)以上支援を集めたプロジェクト!
皆どんなのを買うの?と聞くと、「単純にかっこいい、というものを買う人もいるし、自分が好きな動物を買うお客さんもいるね。僕のおすすめはあごが動くサーベルタイガーかな。実はパーツが2つだから原価は高いんだよね」とのこと。プロジェクトの時は同じ値段だったんだけど、後から作ってくれている工房から値上げをされてしまったとのこと。プロジェクト開催時にゲットできた人はラッキーですね。
「その日一番最初のお客さんに気持ちよく買ってもらえると、一日の商売がとってもうまくいくんだよ」ということでサービスしてもらいました!
②SKT Ceramics
ブルックリンの工房で、ろくろを回して手づくりの陶器を作っていたスザンナさん。動物のモチーフがとても可愛いのですが、一品一品が手づくりなので、一つの作品を作るのに非常に工数が掛かっていたとのこと。これを品質を下げることなくもう少し楽に作る事ができないかと考え、そのためにラムプレス(押出・排出機)という機械が買いたいのでその費用をプロジェクトを通じて集めたい、というものでした。
当日は、昔ながらのろくろ回しを子供達に体験してもらい、大人気でした。
プロジェクトページ
③Kimcheelicious
元々グアム出身のグラフィックデザイナーだったプロジェクトオーナー、以前慣れ親しんでいたキムチの味が忘れらずに色々と自分で作っているうちに、色々なオリジナルレシピを考案、これを本にできないかとこのプロジェクトを考えたとのこと。
ちょっと面白いなと思ったのは、特典として実際のレシピ本がもらえるのではなく、さまざまな野菜を使った「キムチの作り方」やワークショップ、キムチそのものが特典として提供され、実際のレシピ本はその一部はもらえるものの、完全版は「気に入ったら、出版されてから買ってね」というものでした。ファンを作るためのお試しプロジェクト、とでも言うのでしょうか。
プロジェクトオーナーのアントニオさんご夫妻。
プロジェクトページ
まだまだご紹介したいプロジェクトは沢山ありますが、続きはまた!