ギターの調弦を自動でやってくれる「ローディー・チューナー」

まつざき2014年5月15日

今回ご紹介するプロジェクトはこちら！

【Kickstarter】Roadie Tuner: the ultimate guitarist tool

−ギターの調弦・調律をスマホで簡単に出来るデバイス

これは、ギターの調弦、調律をスマホを使って、自動でやってくれるという画期的なデバイス。それぞれのペグに差し込んでギターの弦を鳴らすだけで、自動的にその音を調整してくれます。

▼プロジェクト動画

−予想以上に、多くの支援が集まった！

これは、商品そのものの魅力が高く、プロジェクトは、$60,000ドルの目標に対して、$178,613を、2,002人の人から集めました。

−創業者の一人とNYで出会った。

たまたま先日NYに行った時に、彼らがとあるイベントに出展しており、直接その創業者の二人のうちの一人ハッサンと知り合いました。彼はアメリカ在住のアメリカ人ではなく、ベイルートに住むレバノン人なんです。

日本にも何年間か滞在したことがあり、日本のメーカーにも務めてた経験をお持ちです。もともと音響工学を専門にやられていて、日本では音響のエンジニアとして活躍されていました。

その後、古楽器（民族楽器）を演奏するもう一人の創業者と、たまたま音楽を通じて知り合い、彼と何か面白いものを作ろうということになり、今回のプロジェクトのコンセプトが出来上がったそうです。

−プロジェクトが形になるまで

彼らは新しいガジェットを世に出す手伝いをしてくれる企業に門下生のような形で入り、いろんなアドバイスを受けながら商品の開発を進めていくことになります。

中国で生産を行うことが決まってからは、本人たちも中国にずっと滞在して開発を進めていました。

−このプロジェクトの面白みとは

このプロジェクトチームには、世界中から才能ある人が集まっています。ご本人もレバノン人ですが、モバイルアプリのデザインはイタリア人。ハードウェアのデザイナーもまた、全く別の土地にいらっしゃいます。

なぜそれが出来るかというと、彼らは「クラウドソーシング」を活用して、世界中から才能のある人を見つけ、その人たちと一緒に協力して商品を開発したんです。そして最終的に２年間の開発期間を経て、商品をキックスターターに出して、一か月間でこの金額を集めました。

−創業者のことば

創業者の一人ハッサンは、次のように話してくれました。

「キックスターターの体験というのは２年間の苦労が１か月間に凝縮された、すごく濃密な時間だったんだけれども、結果としてたくさんのメディアにも取り上げてもらえたし、且つお金がもともと潤沢にあったわけではないので、このお金をベースに、まさにその初期生産ロットを生産することができました」

彼はすごく真面目な好青年。そしてなんと、彼自身はギターはひかないそうなんです。

彼はフルートを吹くそうです。いずれにせよ、とても音楽が好きなんですね。

−多様な楽器にも対応可能なスグレモノ！

商品についての補足ですが、実はギターだけでなく、他の楽器にも対応しています。

エレキギター、アコースティックギター、クラシックギター、マンドリン、ウクレレ、バンジョー、マンドリンなど。ただ、ベースやバイオリンなどペグが木でできているものについては残念ながらまだ対応していないということです。

商品の製作は、７月を目処に最後の追い込みを続けていて、もう一人のパートナーがまだ中国に滞在して頑張っているようです。