みなさんこんにちは、というかお久しぶりです!きびだんごのすどうです。

今日は、プロジェクトオーナーのためのノウハウをご紹介します。

タイトルの名は、ズバリ「プロジェクトの初めから終わりまで、どう動けばいいか」です。

今回もアガタにインタビュー形式で聞いてみました。

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【質問1】

クラウドファンディングの「プロジェクト」には、開始時の「始まり」があり、そして終了時の「終わり」がありますよね。この期間、プロジェクトの旗振り役である「プロジェクトオーナー」は、戦略的に行動した方が良い結果を出すのではないかと思いますが、いかがですか?

【回答】

▼フレームワークの「3C」と「4P」

自社の戦略に活かす分析をするフレームワークに3Cってありますよね。

3Cとは「市場(customer)」「競合(competitor)」「自社(company)」の頭文字ですよね。

マーケティング戦略の立案・実行するには、製品(Product)、価格(Price)、流通(Place)、コミュニケーション(Promotion)の頭文字を取った「4P」と呼ばれる戦略があります。

▼クラウドファンディングの「4P」

クラウドファンディングの場合にも似たような戦略を立てると、成功に近づくんじゃないかと思います。

プロジェクトが開始してる時点で、4Pの「製品(Product)」、「価格(Price)」、「流通(Place)<-きびだんご」は決まってますね。

では、プロジェクトの開始中にどのようなことができるのでしょうか?

長々と前置きを書きましたが、今日の主題はここですね(笑)

▼コミュニケーションの方法

コミュニケーション(Promotion)の方法を私なりにご説明してみます。

どこで支援者とコミュニケーションをとるか?

・きびだんご

・会社(自社サイト)

・外部(WEBメディアとバイラルメディア)

まず、きびだんごでのコミュニケーションにいて、

きびだんごでは「活動報告」の機能を使うことができます。

▼活動報告の活用

活動報告は、

○プロジェクトの進捗を報告する

 -プロジェクトの進捗具合を報告することで、支援者はまだ無いものに対する不安を取り払うことができます

 -プロジェクトが達成した時に支援者に感謝の気持ちをお伝えすることはとても大事なことです

 -さらに、応援して良かったと思ってもらえるようになります

○プロジェクトの本文を補完する

 -プロジェクトオーナーの思いは多岐にわたりますが、本文だけでその全貌を伝えることは難しいケースがあります

 -製造過程を知りたい人・オーナーの思いやこだわりを知りたい人・商品の良さを知りたい人など、

 支援者の刺さるポイントや知りたい内容はざまざまです。本文ではお伝えできなかった内容をここでお伝えしましょう

○支援者限定機能もあります

 -サイズやカラーなど支援者に尋ねたい内容があれば、支援者限定の機能を使って聞いてみましょう

 -イベントの告知や特定ページを支援者に限定で連絡することも可能です

・プロジェクトの追加変更を連絡する

 -目標金額に達成したら終わりでは無く、更に支援を増やすために新しいリワードを追加するケースがあります

 -ストレッチゴールと言いますが、更に高い目標金額を設定して、それを達成した場合に新たに約束をする方法があります

 新たな目標を達成すると、支援者全員に何かが貰えるといった内容になることが多いのですが、

 どうしようか悩んでた人の背中を押してくれたり、すでに支援者してくれた人がSNSやブログで告知してくれたりする効果を期待できます。

そして、これらの内容をどのタイミングでどの程度行っていくか、プロジェクトが開始する前に計画を立てておくことをオススメします。後述しますが、事前に準備されていることが、開催中の心構えとして必要です。

ここまでで、話が随分長くなったので、あとの2つは簡単にお話します。

▼最も支援の見込みの高い人たちを積極的に活用しよう

一つは、自社サイトです。

自社サイトやFacebookページなどを立ち上げている方がほとんどだと思いますが、

既に、プロジェクトオーナーに近い人や同じような趣味だったり、商品に興味のある方達が集まっているんじゃないかと思います。この人達が欲しがるような商品構成や金額である必要はありますが、この人たちが最も支援の見込みの高い人だと思います。積極的に活用することを考えましょう。

▼外部のWEBメディアとバイラルメディア

もう一つは、外部のWEBメディアとバイラルメディア

商品でもイベントでも、そのジャンルの事が得意なサイトがあると思います。そういうサイトを積極的に活用してバイラルに拡張することもとても大事なことです。

プレス向けにリリースすることができればさらによいですね。

▼まとめ

まとめますが、きびだんごの「活動報告」、自社サイト、外部のWEBメディアとバイラルメディアをご自身なりにバランスよく活用することが必要です。

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【質問2】

具体的に、プロジェクト開催中に「お手本」となるようなプロジェクトオーナーの動き方とは、どのようなものでしょうか。

それでは次の、事例ですね。

▼カメラバッグの事例

先ほどの3つを本当に上手に活用された代表は、カメラバックですね。

  ○参考:メッセンジャー型カメラバッグ

    http://kibidango.com/2

最初に、きびだんごの活動報告ですが、下記の内容で投稿されています。

・開始時の挨拶

・お客さまからの要望に対して、使用例をUP

・達成時のお礼

・製造の進捗(数回)

・配送の連絡(数回)

・ショッピングの連絡

これらの内容を投稿されると、支援者からもコメントが投稿され、それを見てプロジェクトオーナーが返信したり、さらにそれを見た別の支援者からもコメントが投稿されたりしていました。

製造過程で小さなトラブルや配送が少し遅れたりしたようですが、そういう時にも活動報告を活用され

その都度やり取りが行われたため、支援者は安心感を持ち、さらには楽しみに待つことができていたようです。

▼自社のサイトが人気

次に先述したカメラバッグを作っている「ユリシーズ」は、自社で

・http://ulysses.jp/

・http://enzzo3ulysses.blog.fc2.com/

というように、ECサイトとブログをお持ちです。

プロジェクト開始時には、ブログにはこれまでの経緯を含めて告知され、支援を募ることをされています。

このブログにアップされている内容が、カメラ好きな人たちの食指に刺さるようで、

相当数のPVがあり、コアな視聴者がいるようです。

http://enzzo3ulysses.blog.fc2.com/blog-entry-4.html

http://enzzo3ulysses.blog.fc2.com/blog-entry-3.html

http://enzzo3ulysses.blog.fc2.com/blog-entry-2.html

▼外部のWEBメディアも上手に活用

それから、外部のWEBメディア

「デジカメWATCH」っていうんですが、デジタルカメラに関する情報と言えばココってサイトなんですね。当然ここにはデジカメに興味のある人が集まるわけで、ここに紹介されたんですね。

http://dc.watch.impress.co.jp/

https://ja-jp.facebook.com/impress.dcwatch

http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20130412_595714.html

▼バイラルメディアの効果

もう一つバイラルメディア。

まずは、こちらをみてください。

【25秒の動画が、あなたの「カメラバッグ」に対する常識を一瞬で変える!】こんばんは、きびだんご工場新人のトリ子(,,・θ・)彡です。いまkibidangoのサイトで大いに盛り上がっている、『機能的で美しいカメラバッグ』のプロジェ…

Kibidango【きびだんご】さんの投稿 2013年4月26日(金)

シュッとして、パッとやって超便利!僕も思わず買ってしまった、一眼レフと1泊分の荷物が入るスタイリッシュなバッグ!実は、超オリジナルな機能満載の多機能。こういうの欲しかったんだよね!を形にするべく、今プロジェクトが進行中!

古屋 悟司さんの投稿 2013年4月13日(土)

これを撮影したのは、プロジェクトオーナーではありません。

たまたまサンプルを持っていたオーナーが実演して見せたところです。(支援者が撮影していました)

まず、そこに居合わせた人が、その場で支援をされていました。

そして、この映像がfacebookにアップされると、それを見た人たちまで支援が行われてきました。

プロジェクトオーナーとは別の方がおもしろがって投稿されたのですが、

カメラバックの特徴を使い勝手の良さを伝えられていたたことが

図らずも、バイラルメディアによる拡散ができた例です。

きびだんご、自社、外部のWEBメディアの全てを上手く活用されており、

ご本人の言葉を借りれば、それぞれの売上比率は、1:1:1だったそうです。

如何でしょうか。

全てをとても上手く活用されていたんじゃないかと思います。

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【質問3】

プロジェクト開催中の、プロジェクトオーナーの心構えを教えてください。

【回答】

▼きびだんごは、オールorナッシング

きびだんごは、オールorナッシングになっているので、目標金額に達しないとプロジェクトオーナーは1円も手に入らないんですね。

あとはすごく大事なところで、そうするとプロジェクトオーナーは1円も手に入らないってことは、達成するまですごくドキドキする、で、きびだんごはもちろん支援者から1円もいただくことは当然ないよ、

お金は誰も負担しないし、何も届かないってことなんですけど、

それがオールorナッシングで、

ですので、目標金額に達成するまでプロジェクトオーナーはその期間、ずーっとハラハラしながらドキドキしながら過ごすわけですね。

▼プロジェクトオーナーに勧めたいこと

なので、プロジェクトオーナーには2つのことを僕はお勧めしたいなあと思ってます。

・一つは、プロジェクトを一人でやらないこと。

・もう一つは、終了までの活動計画を立てること。

この2つを僕はオススメします。

▼「一人で行わない」ということについて

で、まず最初の一人で行わないことっていうことなんですけど、これは、プロジェクトが始まりました、

蓋を開けてみたら、すぐに資金が集まって目標金額に達しましたバンザーイっていうことであれば、

何の問題もないですよ。

なんですけど、当然プロジェクトオーナーさんは期間を設けて、それが30日なのか60日なのかわからないんですけど自分で設けます。そうすると、例えば100万ですとか、目標金額を立てたときに、そこにいくまで、例えば30日で100万集めます、ってなったときに、じゃあ15日だった時点で50万ほしいよね、とかっていうのがあったときにその計画どおりにいってればいいかなと思うんです

▼一人だとハラハラドキドキ!

そういう時に、やっぱりダウンになって目標通りいかないこともあるので、そうなってるときにやっぱりハラハラドキドキして、ずっとほんとに大丈夫かなぁ、それともどうする!?などなど思う時に、一人だとけっこうくじけそうですよね。それは今までのプロジェクトでもやっぱりそういうことがあって、そうすると、プロジェクトオーナーさんが、例えばお隣に、サポートしてくれる人だったり、一緒にやろう!っていう人たちがいると、どっちかがお互い助け合ったり、3人4人といると、いや大丈夫だよって言ってくれる人が必ず出てくる、それがまたいろいろなタイミングであったりするんでしょうけど、

そういう意味で、一人でやらないこと!

▼きびだんごもサポートするが、周りの人と一緒にやるもの大事

…もちろんきびだんごは会社としてサイトとして、プロジェクトオーナーを支援するので、何もしないってことはないんですけど、とはいえ最後はプロジェクトオーナーがやること、我々はサポートとかアドバイスしかできないわけで、やっぱり大事なのは、プロジェクトオーナーがやることなので、そういう意味でいうと、一人じゃなくて一緒に、周りになにかをやってもらえる人たちを見つけられることっていうのが大事かなと思います。

▼「活動計画」を綿密に!

それから2番目の「活動計画」ですね。きびだんごでは活動報告と言っていますが、今回は「活動計画」についてです。これは、活動報告も含めた計画です。それは前の段階で、きびだんごでは活動報告が出せます。自社では自分たちのブログなり、それからSNS使ったり、そういう拡散、それから外部のメディアも使いましょうってことも言ってますけど、これら全てを含めた活動計画です。

▼WEBやtwitterでどういうアクションをするか考える

要はきびだんごの活動報告を出せばいいよ、という訳じゃなくて、ここのwebサイトにはこういうことをやりましょう、とか、Twitterではこういうことをつぶやこうとか、そういうのを含めた計画というのを、プロジェクトの期間、作っておくといいかなー、と思います。それはあの目標通りに、活動計画、で、目標通りに活動計画がいかなかったときに、その活動計画の「ここらへんは響いたよね」っていう活動計画をやってみるとか、計画通りにいかなかったときに、うまくいったものをもう一回やってみることもできますよね。

▼事前の計画が大事!

要は事前に計画をしておくと、さらによくするために、手を入れることって可能だと思うんですけど、ただ漠然と、何も考えずにやると、よくわからないままになっちゃうので、ま、Twitterがうまくいったよね、っていう場合はTwitterをもう少し増やしてみるとか、facebookうまくいったよねー、とか、それとか自社のブログがすごくよかったよねー、とか、

そういうところで、

▼さらにうまくいくような青写真も書いておくと◎

じゃあ、今度はブログでうまくいった分、きびだんごの活動報告に入れてみよう、とか、そういうふうにできるので、活動計画をまず立てましょう。それからできればさっきも言ったんですけど、ストレッチゴールを考えられてる、目標金額に達したらこういうこともしましょう、っていうことも、うまくいったら、さらにうまくいくような青写真も書いておくと、いいんじゃないかな、というふうに思うので、それがプロジェクトオーナーがやっていく上で必要な2点かな、という風に思います。