きびだんご一のガジェット好き、まつざきです。

今朝、何気なく携帯を見てビックリしました。

ーFacebookがOculus VR社を20億ドル(2,000億円強)で買収ー
同社が開発しているOculus Rift(オキュラス・リフト)というヘッドセット、私も最近のお気に入りのプロダクトです。いかつい、前の見えないゴーグルのようなものをかぶると、実際にはすぐ目の前にある液晶画面を見ているだけなのに、あたかも自分が全く別の場所に「入った」ように感じるのです。
Oculus Rift workstyle
 写真:きびだんごオフィスにて(注:いつもはちゃんと仕事しています。)
でも現在はまだ一般向けには販売されておらず、開発者向けのキットが出回っているだけです。でも世界中でその魅力に取り憑かれて、クリエーターの人達が日夜面白い実験や新たなゲームや映像の開発を行っています。そんな、まだ商品すら世に出ていない会社が2,000億円もの金額で買収される…。すごい時代になったものです。
でもこのヘッドセットの先にあるのはゲームだけではありません。いみじくも同社買収を発表したFacebookのCEOであるMark Zuckerberg氏が自ら語っている通り、「スポーツゲームをコートサイドの特等席で観戦したり、世界中から生徒や先生が集まる教室で勉強したり、お医者さんと面と向き合って相談したり、といったことが自宅でこのゴーグルを着けただけで実現出来てしまう」そんな、未来の話のような世界がもうすぐ目の前にあるのです。それってワクワクしませんか?
そして何よりもすごいのは、こうした世界を変える可能性のある商品が、その実現を願う沢山のサポーターの力で実現したところです。
KickstarterのOculusプロジェクトページ
Kickstarterで2012年9月に終了したこのプロジェクトですが、まだ試作機しかない中で10,000人近いサポーターから、実に2億5千万円ものお金を集める事ができたのです。そして、既にこれまでに75,000台もの開発用キットがゲーム開発者やクリエイター、アーティスト等の人達向けに出荷されたとのこと。
同社のミッションは「これまで誰も実現できなかった形で、『体験』を他の人達と共有できるようにする」こと。
今回のFacebookの買収に関連して同社CEOで弱冠21才のPalmer Luckey氏は自身のブログで最後にこう締めくくっています。
「僕は自分たちを支えてくれたこのコミュニティの一員であることを誇りに思っています。一緒にバーチャルリアリティやゲームの未来を作り、そして僕達がその未来を実現できると信じてくれてありがとう。僕たちはそうした皆さんの信頼をこれからも決して裏切らないと約束します。」
この商品、そしてこの会社がすごいのは、何よりもこうしたサポーターの人達からの意見をどんどんと吸い上げ、開発に生かしている点です。
世の中を変える、未来を作る会社、そしてそれを支えるのは他ならない一人一人のユーザー。そんな気にしてくれるプロジェクトをみなさんも応援してみたいと思いませんか?